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台風上陸前から降り続く雨が、家の中にいても会話の声が聞こえないほどの状態であった。家の前の坂道では、雨が下に向けて流れるのではなく、上に向かって流れているように見えた。

平成16年の9月29日でしたか、朝8時頃から雨がひどくなったですね。一番ひどいのは9時10時ぐらいだと思いますよ。これはもう凄かったです。この雨は、そこの折原神社の階段が見えないですね。それぐらい雨が降ったと。前の道が川になって下に流れるはずが上に流れていましたね。

問い:それはどうしてですか?

アスファルトですから水が川のようになって上の方に流れましたね。

問い:水が何センチぐらい冠水しましたか?

15センチ20センチあった玄関が浸かりましたからね。私のところでこの水だから奥の方は大変だな、という記憶はあります。それからですね。奥で災害が出た山が崩れていると聞きました。

問い:これは通常の雨ではないと?

分かりました。音ですね。音と先が見えない、視界がない。風は気にならなかったけど雨は凄かったですよ。

問い:雨の音と言うのはどんな音ですか?

なんと言うか、話しをしていても聞こえないような。

問い:人の話し声も消してしまうような?

そんな気がしますね。10時半過ぎにすぐ上を見に行ったんですけど、それは凄かったですよ。

問い:ご自宅の前に川が流れていて川の水位とかは?

宮川ですか?それは凄かったですよ。

問い:通常と比べるとどれぐらいとか?

通常の10倍、15倍でしょうね。大きな話ですけど矢原橋から手を出すと届くような水位でした。どういう事かと言うと、三瀬谷ダムがゲートでしょ、あれが壊れたんですからね。だから凄い水位ですよね。

問い:川の色とか流れなどその辺りは?

凄かったですよ、普通ダム湖は流がないので、それが濁流で流木ですよ、考えられませんね。

問い:それを目の当りにされてどんな気持ちでしたか?

恐ろしいですね、とてもじゃないけど。だから、熊本でしたか?あの流木は何時片付くんですかね?ここは幸いかな、細長く流れがあったから流木も片付いたようですけど、その時は伊勢湾に流れて答志島の方でも流木が溜まって漁師さんが苦労されたんじゃないですか?

問い:そういう雨の中で避難は考えられましたか?

いや、山崩れとか思ってなかったんでね。この辺りの人は案外呑気と言うか、我々の親の代からこの辺でどれだけ雨が降ろうが、山崩れとか土砂崩れは起こらない地域だという認識があったですね、あの当時は。

問い:実際、どうでしか山崩れとか土砂崩れは?

見た時はびっくりしましたね。実際、私共も唐櫃の山があるんですけど崩れてそこが保安林指定されて木が植えられないんですよ。

問い:それはご自宅からどれぐらいの距離ですか?

6キロぐらいですね。

問い:そこで土砂崩れ、山崩れがあったんですね?

もう凄かったですよ。災害後20年かけて大規模な砂防工事をやっていますよ。唐櫃地区ですけどね。

問い:そちらでの家屋の被害等々は聞かれていますか?

そこの被害は無いですが、同じ唐櫃地区の他のところで人的被害も出ていますよ。

問い:ライフライン、水道、電気、水その辺りはどうでしたか?

水道はストップされました。電気はここら辺は良かったですね。領内は知りません。幸い電気は被害に遭わなかったです。水道の水にはやられましたね。

問い:断水の期間はどれぐらいありましたか?

1週間ぐらいあったんじゃないでしょうか?水源地をやられましたから。あそこが「水の番人」という水を作っていましたけど、そこも災害でやられましたね。

問い:今回の平成16年21号台風で当時何が一番不安でしたか?

不安と言うと雨ですね。あれだけの雨だと土砂崩れが起こって被害が出て当たり前じゃないですか。短時間ならイイけど、それが5時間も6時間も続けばそれは災害が起こりますよね。今でも言いますけど、ゲリラ豪雨とか想定外というのはこれからしょっちゅう起こって来ますに。そういう時代に入って来たと。

問い:そういう平成16年21号台風を経験されて防災に対する意識の変化はありますか?

当然ありますね。これだけ過疎になって老人が増えて来ると隣近所の付き合いが大切だとひしひし感じて来ますね。どこの家庭でも子供さんがいないので。。。地場産業が栄えて若い人が増えてくれれば良いんですが。

問い:比較的若い人が少ない集落にあって災害が起こった時に具体的にどう行動しよう、とか、思いはありますか?

町長はじめ行政が言ってますが、各地域で防災意識を持てと。自治会の区長が引き継いで防災組織もやっていますね。

タイトル 平成16年台風第21号豪雨体験談映像(大台町 鳥本 朔生)
概要 台風上陸前から降り続く雨が、家の中にいても会話の声が聞こえないほどの状態であった。家の前の坂道では、雨が下に向けて流れるのではなく、上に向かって流れているように見えた。
タイトル2 ヘイセイ16ネンタイフウダイ21ゴウタイケンダンエイゾウ(オオダイチョウ トリモト モトオ)
概要2 お名前:鳥本 朔生
ご住所:多気郡大台町江馬
発生時にいた場所:自宅
当時の年齢:
公開レベル 公開
出典 みえ防災・減災センター
提供者 三重県・三重大学 みえ防災・減災センター
提供者公開フラグ 公開
原本の保管場所
コンテンツの取得日時 2017年 10月 05日
コンテンツの住所 三重県多気郡大台町江馬
コンテンツの撮影場所 三重県多気郡大台町江馬
タグID 平成16年(2004) 台風第21号・土砂災害,多気郡 大台町
コンテンツID 平成16年台風第21号豪雨体験談

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