昔は秋の取入れが遅く、12月は麦蒔きの最中でした。突然ゴーッという地鳴りがしたと思ったら、大地が立っておれない程ゆれ出しました。しゃがみ込んで東の方(伊勢)を見ていますと何と大地が大海原のように波打っているのです。この世の終わりかと思いました。バクッと大地が割れるのではないかと思いました。100メートル程離れた民家から陶器の割れるガチャンガチャンという音が聞こえました。もう麦蒔きどころではなく、家に帰りました。幸いどこの家も異常はありませんでした。何故か村は怖いほど静かだったのを覚えています。余りの恐ろしさに声を出すことも出来なかったのではないかと思います。

タイトル 昭和19年東南海地震 体験手記(度会郡玉城町 飯島 千津)
概要 麦蒔きの最中、突然ゴーという地鳴りがしたと思ったら、立っていられないほどゆれ出した。しゃがみ込んで東の方(伊勢)を見ると、大地が大海原のように波打っていた。何故か村は怖いほど静かだった。余りの恐ろしさに声を出すことも出来なかったのではないかと思う。
タイトル2 ショウワ19ネントウナンカイジシン タイケンシュキ(ワタライグンタマキチョウ イイジマ チヅ)
概要2 お名前:飯島 千津
ご住所:度会郡玉城町
発生時にいた場所:町内の田んぼ
当時の年齢:18歳
公開レベル 公開
出典 みえ防災・減災センター
提供者 飯島 千津
提供者公開フラグ 公開
原本の保管場所
コンテンツの取得日時 2016年 04月 01日
コンテンツの住所 三重県度会郡玉城町世古
コンテンツの撮影場所
タグID 昭和19年(1944) 東南海地震,度会郡 玉城町
コンテンツID 昭和東南海地震体験談・証言(手記)

コンテンツに関する詳細情報