当時私の集落は8戸の集落で、農業で暮らしていました。19年12月7日は寒い冬の始まりであったかい個人の広い庭で集落の子供10人位でかくれんぼをして遊んでいました。突然地面が縦揺れを2,3秒した後、大きく横揺れが長く続きました。歩いて竹藪に逃げたいのですが歩けませんでした。四つん這いになって道を這いながら薮に入りました。竹藪は根が四方八方に広がっているので地割れがないという大人の方の教えでした。宮川の堤防は巾50㎝長さ10mとか又30mと割れていました。池の周囲も30cmから50㎝の段差が出来ていました。後日知ったことですが、液状化現象が起こっていた様です。
家に帰ったら堆肥舎の壁が崩れていました。電気も長い間来ず、お隣のラジオも聞けませんでした。ずっと後で聞いたのですが熊野、志摩地方や五ケ所で大津波があったと聞きました。それも太平洋戦争中でしたので、軍部の報道管制で新聞にも載らず、電気も来ないのでラジオ放送も聞けませんでした。大きな被害があった様です。

タイトル 昭和19年東南海地震 体験手記(度会郡玉城町 山本 勇)
概要 近所の庭で、子ども10人位でかくれんぼをしている時、突然地面が2、3秒縦揺れした後、大きく横揺れが長く続いた。道を這いながら藪に入った。宮川の堤防も10~30m割れていた。
タイトル2 ショウワ19ネントウナンカイジシン タイケンシュキ(ワタライグンタマキチョウ ヤマモト イサム)
概要2 お名前:山本 勇
ご住所:度会郡玉城町
発生時にいた場所:旧度会郡下外城田村昼田
当時の年齢:8歳
公開レベル 公開
出典 みえ防災・減災センター
提供者 山本 勇
提供者公開フラグ 公開
原本の保管場所
コンテンツの取得日時 2016年 04月 01日
コンテンツの住所 三重県度会郡玉城町小社曽根
コンテンツの撮影場所
タグID 下外城田村,昼田,昭和19年(1944) 東南海地震,度会郡 玉城町
コンテンツID 昭和東南海地震体験談・証言(手記)

コンテンツに関する詳細情報