なむあみだぶつ!なむあみだぶつ!祖母の声。2階に祖母と3歳の弟と3人で居た。突然その祖母がなむあみだぶつと何回も繰り返した。

なぜか私は大きなきつねが屋根で家をゆすっているように感じた。成人になっても、地震に会うたびにこのことを思い出す。

下に降りてくるな!と父の声。祖母にしがみついていた時、下の階から父が又大声で叫んだ。「降りて来るな!」ようやく揺れが収まり、父が2階に上がってきて、私達を階下に降ろしてくれた。成人になって思うに階段がはずれ落ちることを父はとっさに心配したのかもしれない。70年前の大地震のことを当時6歳だった私にもこの2つのことはよく覚えています。

タイトル 昭和19年東南海地震 体験手記(玉城町 山本 訓兆)
概要 山本訓兆(当時6歳)
なむあみだぶつ!と祖母は何回も繰り返した。父は、下の階から下に降りてくるな!と大声で叫んだ。成人になって思うに、階段がはずれ落ちることを心配したのかもしれない。
タイトル2 ショウワ19ネントウナンカイジシン タイケンシュキ(タマキチョウ ヤマモト クニヨシ)
概要2 お名前:山本 訓兆
ご住所:度会郡玉城町
発生時にいた場所:伊勢市常磐 生家2階
当時の年齢:6歳
公開レベル 公開
出典 みえ防災・減災センター
提供者 山本 訓兆
提供者公開フラグ 公開
原本の保管場所
コンテンツの取得日時 2016年 03月 31日
コンテンツの住所 三重県伊勢市常磐
コンテンツの撮影場所
タグID 昭和19年(1944) 東南海地震,伊勢市
コンテンツID 昭和東南海地震体験談・証言(手記)

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